樹海の野尻草原に捨てられた…昭和のノスタルジックヒーロー
樹海のヤマの桜はまだ
今も春であるかのようにいる。
軽水林道から点在する即火山を見て
道無き道、廃道を歩いた先に。
戦前から放置車両が待っていた…
樹海凸 〜鳴沢林道から軽水林道〜
鳴沢林道から軽水林道に交わる場所。
富士山周辺に住んでる人々は富士山側を「上る」と表します。
だから今回は「下る」と表します。
この先とても面白いものがあるようなんです。
戦前の木製廃車。字面からやばさが伝わりますね。
写真は来たほう、天神山に続く。
周辺に石像があるようなんですが見つかりませんでした。
日々変わっていく樹海。
だから新しいものも生まれるけれど、今あるものは絶対見ておきたい。
トラックが在るか、ソワソワしていました。
軽水林道をハイキング
安全なアスファルトを歩いていきます。
いつもの樹海の遊歩道よりずっと歩きやすい。
仕事場として利用があるのでしょう。
出発までにトラックが行き来していました。
片蓋山 (かたふたやま)
大室山 (おおむろやま)
廃道から見える側火山
廃道入り口で拍子抜けしてしまいました。
今まで歩いた廃道より、完全に道。
車の通った跡もある。
側火山群
鹿ノ頭 (しかのあたま)
廃道を歩き始めてすぐ右に見えた。
左に猪ノツブレ (いのししのつぶれ)
間を歩いていく。
片蓋山 (かたふたやま)
富士山は見る場所で変わる。
だから僕にとってはこれも初めての富士山だ。
少し開けたところで側火山群が360度に点在。
さっきの猪ノツブレ。
鹿ノ頭もよく見える。
少し遠くに大室山 (おおむろやま)
これは…
長尾山 (ながおやま)、天神山 (てんじんやま)、弓射塚 (ゆみいづか)
いずれかだと思うが分からない。
さらに遠くのこの山が長尾山だろうか。
道をロスト
開けた仕事場には鹿の群れ。
廃道の法則で開けた場所で次の入り口を見失う。
道を失いながらも獣道を進む。
やっぱり引き返そう。
ノスタルジックなゴミたち。
最初、廃道にしてはしっかりした道だった。
おそらく仕事のために車が走れるように広げたのだろう。
仕事場から道が見つからなかったのは細い廃道になったからだろう。
廃道へ再凸
軽水林道に戻り、1度目に入った場所より少し進んだ場所。
まるで道がないところをGPSを頼りに入る。
道無き道でウロウロしていたら道があった。
廃道だ。
大室山と鹿ノ頭が見える。
素晴らしい景色。
右は片蓋山で合ってるはず。
左は弓射塚だろうか。
人工物が急に現れると違和感がすごい。
自然の中では人が異だから。
山、森のキワ。
急に暗くなる方向に大きな不安が押し寄せる。
戦前の木製廃車
見つけた。
本当に嬉しい。
「ずっとここにいてくれたんだね。」
声は届いているかわからないけれど、独り言のようについ声が漏れる。
すごい廃トラックだった。
木製。
鉄の部分を補強しながら長く、大切に使っていたのだろう。
家に帰り、充実感に浸りながら、あいつを思い出す。 もう夕暮れ、闇が落ちていく。 何を考えているのかな。 もし良ければまた、 僕の友達を連れていくからまだ在っておくれ。