静岡県道・山梨県道71号富士宮鳴沢線の旧道へ…
静岡県富士宮市から山梨県南都留郡鳴沢村に至る県道。
Wikipedia – ウィキペディア
富士山麓の高原地帯から、原生林の中を抜ける。
ここは樹海…かつてはオウム真理教の富士山総本部を初めとしたサティアン施設群などもあった。
写真の向こうに富士ヶ嶺、朝霧の静岡方面。
反対に富士風穴、本栖風穴。
明治地図との比較
100年前の明治の地図をよく見ると今と違う場所を見つけた。
本栖林道と精進口登山道が縦と表現するなら
県道71号線開拓道路は横に樹海を突っ切っています。
71号線、開拓道路はその名の通り開拓をした場所の生命線として町、村に続いてました。
明治の地図を見て比較してみると現在とは違う箇所がありました。（赤いマーカー部分）
それでは時空を超える旅にお連れします。
本栖林道から廃道探し
樹海の本栖林道が県道71号線と交わる場所から樹海に入る。
本栖林道と同じ方向でとなりには富士山へ続く精進口登山道。
一つ道を外れると何もない。
しばらくGPSを頼りにさ迷うと白い印。
確実に道だ。ここは地図にない道。
道とわかればどれだけ荒れていても気持ちは落ち着いている。
精進口登山道と交わる
看板を見てほっと安心。
この先に道はあるのか。
すぐに道と分かる。
無かったら登山道で71号線に帰ろうと思っていたけれど、あるなら進むしかない。
樹海廃道へ再凸
もう一度廃道へ入ろうと、ふと目をやった木の影。
なんてことないスコップも、樹海だからいろいろと想像してしまう。
本格的な樹海に変わる。
さっきまでは山のような景色だったのに。
溶岩は富士山から、そして側火山の大室山から流れた。
それが縦なら僕は横に進んだことになる。
この辺りの景色の変化に納得できる。
謎の人工物
道であるという証明だ。
樹海には今でも炭焼き小屋の跡がある。
樹海の炭は燃料の主役が木炭から石油に代わったことで昭和40年代に衰退した。
その後だと思うがこの人工物が車を入れないように道に設置されたようだ。
それから50年ほど経った今、僕にとって廃道探しの手がかりになっている。
何もない樹海。同じ景色の樹海。
だから人工的なものがあると違和感がある。
普通の自然では見られない景色。
864年の噴火からまだ1200年の新しい森。
人の気配
しばらく歩いて、変なものがあった。
仕事だろうか。
縦に長い木が二本、その上に横に数十本の木。
近くに溶岩が固められていた。
お地蔵さま探し
なぜここにあるのか。
道が新しくなって、古い道にはよくある。
1つは古い道何かがあった。例えば事故や災害。
今回のこの廃道は直進を、何かを避けるようにカーブしている。
聖域なのか、なんてワクワク想像する。
普通に考えるなら道を広げられない場所だったのだろうか。
六地蔵、お地蔵さまがあるとは聞いていたけれど、どこを探してもない。
しきみの群生。聖なる感じがする。
しきみは榊が採れないこの地域の代わりになっていたと話を聞いた。
でもよく分かってない。
榊は神道だし、供えてるのは仏壇だし、こんがらがっている。
お地蔵様が見つからなくて、道がない場所を2時間くらいはウロウロした。
樹海は国立公園なので火は厳禁です。
見つけたいものは見つからず、よく分からないものばかり見つかる。
人が何かをしてこうなったのか、自然なのか。
人なら触らないほうがよさそうだ。
【閲覧注意】樹海のおとしもの
この先は閲覧注意です。
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特に何というわけではないですが、敏感な方にはおすすめできません。
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樹海だからそう感じるのか。
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なんだか、なんでもないものまで妙に生々しく感じてしまう。
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樹海の処刑台
処刑台というには違ってくる。
本当は罪を償うものだけど、この台で実行したなら世間的には罪が課せられる。
ただこの台はフェイクの可能性が高いと思う。
まず綺麗であるし、行われたなら警察がここに残すはずはない。
一番高い可能性はいたずらや不法投棄であるから処刑台と呼ぶことにした。
ハッピーエンドなら、気が変わって帰ったストーリーが一番喜ばしい。
日常
さっきまでのことは夢のように現実がある。 僕は道路に出たかったのか、それともこのまま世間と切り離されたまま。 樹海には明るい闇がある。暗い光がある。 現実が突きつけられて、安心しながら、そして不安に焦りながら帰り道を歩く。